我が掌で眠れ「凪(CV.森川智之)」編の感想


三人目は主を失った式神・凪さんです。主人公相手にはタメ口だけど、他の陰陽師相手には敬語というギャップがあったり。
いつもの萌えポイントを語りつつ、お話の流れや感想を書いていきます。ネタバレ注意です!


個人的ながでれの萌えポイント
陰陽師な彼らが自ら呪術を施してくれる。金縛りにあえば呪を施し(体に触れたりキスだったり)、霊障に主人公が苦しんでいたら自分に移し(体に触れたりキスだry)恋愛という関係はもちろん、こういった目に見えない鎖が性癖な人はこの良さに気づいてくれる…だろう。たぶん。
恋愛としての1:1は他のシチュCDよりは少なめですが、恋愛とはまた違ったそういう面が個人的に萌えポイントだなと思います。甘い接触は少ないけど、なんだかんだ身体的な接触が多い。
凪さんは式神なので、人外×人になります。
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主人公:凪さんとはクラスメイト。でもそれまではほとんど話したことがなかったらしい。先生いわく「真面目そう」らしい。
※以下の名前はトラックリスト名ではないです。
理科準備室
放課後、先生から理科準備室の片づけを頼まれ(実際に呼び出したのは凪さん)、凪さんと一緒に片付け始める主人公。
主人公と話しながら凪さんは「帰られたら困る」とボソッと呟きながらも作業を続行。
テーブルの上に運び出す薬品のリストを書いた紙があるといっていたけど見当たらず、凪さんが先生を探して聞いてこようと部屋を出ようとするが、なぜか鍵をかける凪さん。先ほどまでは爽やかないい生徒という感じだったのに、少し堅く怖い雰囲気になる。
実は先生に頼まれたのは嘘で、凪さんは主人公と二人きりになる時間が欲しかったらしい。
そして唐突に、
「なあ、気付いてなかったのか?俺がお前のことをずっとみていたのを」
と問うが、主人公、首を振って「気づいていなかった」と返答。
「俺はお前のことがずっと気になって仕方がなかったというのにな」
やり取りだけ聞いてれば告白か?ってところだけど、もちろん告白ではなく。
そして主人公に、前に理科教師が惨殺されたり女子生徒が失踪した話を交え、「お前の仕業だな」「怨霊め」と言い詰め寄る。
そのまま主人公を怨霊だと思っている凪さんは、「俺の前で正体を隠し通せるなどと思わないことだ」「あいにく俺は式神」とか結構重要な話をサラッとしたりする。しかし主人公は本当に凪さんが何を言っているのかわからない。
そんな中、ポルターガイストが起きて準備室の棚やガラスなどが割れ始める。
はじめは主人公(怨霊)の仕業だと思っていた凪さんだが、お前の仕業じゃないということに気づき、そのまま二人でロッカーの中に入り、難を逃れる。
主人公の仕業じゃないと分かった凪さんは主人公に謝りながら、この場を術を唱えて納める。
ロッカーから出ると、主人公が少し怪我をしていて、自分が人を護る式神でありながら、主人公を傷つけてしまったことに対してかなり後悔している様子。
怨霊の好む人間の臭気
主人公を疑ったことを謝りながらも、今回の怨霊退治に付き添ってくれないかと話す凪さん。断ったところで、主人公からは怨霊が寄り付きやすい臭気をまとっていて、拒否権はないそうだ。
その臭気は人間にはわからないが、式神である凪さんにはすぐに分かったため、それで主人公を怨霊だと思い込んでしまったらしい。
主人公はどこかで怨霊に近づいてしまい、その時に臭気をまとってしまったのだろう。
ちなみにその臭気は洗っても服を捨てても意味がないらしい。
協力させることに対して「脅迫“のよう”」と言う主人公だが、「脅迫“のよう”ではない、脅迫だ」と言い切る凪さん。
そして主人公は凪さんと協力して怨霊退治を始めることに。
昼ご飯
教室に入ってきた凪さんが主人公に「昼は一緒に食うぞ」と呼び出すと、一気にクラスメイトは色めき立つ。
半ば強引に屋上で仲良くご飯を食べる二人。少し不機嫌そうな主人公。
そこでこの前あった理科準備室での出来事が全く騒ぎになっていないことに対して、術をかけて「そういうことになっている」ことにしたらしい。
この屋上も結界を張っているため、普通の人間は屋上にくることはない。
その後も凪さんから怨霊や呪術についての話をされるが、主人公、疑わしそうに凪さんをみる。
途中で凪さんが心理テストを始めるわけですが、結構有名?なものな気がする。でもシチュCDで耳だけの情報だからわりとリアルに想像してしまうかなーと思うので、このあたりは聞いてみてください。
水風船が破裂するような音
ここ、個人的に足が痛くなったシーンです。(耳だけの情報で聞くとリアリティがあるので聞いてほしいところではありますが)
凪さんに言われて耳を澄ます主人公。すると、グシャッとした音が何度か聞こえる。
はじめの頃はこの水風船が破裂するような音がするのはどこなのか、何を意味しているのかが凪さんにはわからなかったが、人間が地面に叩きつけられた音だということに気づいた。
しばらくすると、屋上のフェンス際に女の霊が見える。その女は何年か前にここから飛び降り自殺をした女子生徒の霊だという。
はじめは朧気だった影のようなものだったが、念が強くなり、実体に近くなっている。
凪さんはこの怨霊を祓うため、主人公に怨霊を惹きつけて時間を稼いでほしいと協力を仰ぎ、女子生徒の霊を祓う。
式神
凪さんは口寄せという、霊を自分自身に落とし込んでその口で相手に伝えることをしている。(イタコさんのようなもの)
“式神”がどういうものなのかというのを、凪さんは試しに折り鶴を折って主人公の前で操って見せるが、本来ならその役目がなくなれば式神も一緒に消えてしまう。
だが“式神”である凪さんは陰陽師のような術が使えたり、人間のような生活を送っている。ここがプロフィールにある“主を失った”というのが引っかかりポイント。
凪さんは陰陽師(元の主)に作られた式神だということはわかるが、主を失ってもなお消えることはなく生き続けている。なぜなのかは凪さん自身にもわからないことのようだ。
理科教師と女子生徒
主人公は友人にも協力してもらい、惨殺された理科教師や女子生徒の噂話を集めていた。
理科教師は女子生徒をよく連れ込んでいたらしく、付き合っていたのかもしれない。
色恋のもつれで女子生徒が理科教師を殺害したか、とも取れるが、その教師が殺害されたのは女子生徒が失踪したあとなので話がズレてしまう。
凪さんは初めは怨霊に二人が遭遇してしまい被害者となってしまったのだろうと考えていたが、主人公の噂話によって、怨霊がそこにいたのではなく、事件によって怨霊が生み出されてしまったのだろうという結論を出す。
教師に殺害されてしまった女子生徒が怨霊となって教師を惨殺したのだろうと。
そして理科準備室で怨霊を自分におろすから、主人公にその怨霊を説得してくれという結構無茶ぶりを振ってくる。
口寄せ
準備室へたどり着く前に、気が進まず不安がる主人公に、その不安を取り除いたり霊障対策のために呪を施そうとする。(安定のちゅーです)
施す前に「お前が嫌がるだろうから避けていたが」と気遣ってくれる一面もあり。熾月さん見習って!!!(大声)(でも別にいいや許す!)(うるさい)
あんなことされたら不安なんて吹っ飛ぶでしょう。ええ。
そして準備室に入ると、すでに怪奇現象が起きており、凪さんは「心に隙を見せるな」「霊をおろした後は俺でなくなるからアドバイスはできない」と話し、主人公の判断に任せるという。(ほんとに怨霊退治上級編)
「もし何かあった時はこれで俺を刺せ」と短剣らしきものを出し、「より多くの人間を護るためならどうなろうと構わない」と言い切って主人公に渡す。
そして術を唱えて凪さんは怨霊を自分の中におとす。
すると、凪さんの声で殺された理科教師が「俺は悪くない」と言葉を発し始める。
「彼女のことを本当に愛していたんだ」というが世間が認めてくれないと悔しがっている様子。
そして自分に対して説教をしにきたと思っている主人公に対して、「めちゃくちゃにしてやる…!」といいながらなぜお前は口づけてくるんだ????お前の愛はどこにいった???そこは怨霊らしくめちゃくちゃにしてくれよ(冷静に)と思いつつ、所々で凪さんの意識が戻ったりして「早くその刃で俺の胸を付け!」と言っている。
霊の意識と凪さんの意識が交差しつつ、凪さんは主人公から短剣を奪い、自分で自分の胸を刺し「これで俺はようやく人を護れる…」と言い残す凪さんと「まただ…またお前らが俺の愛を邪魔するのか……」「俺は誰かを愛すことすら……」と言い残し“彼”は祓われる。
その後、号泣する主人公だったが、生き返った(?)凪さん曰く式神なのでこの肉体は器に過ぎず、物理的に傷ついても死ぬはずがないという。
主人公の“心配する”という気持ちは理解できるが、その相手が式神である自分に対してはよくわからないといった様子。
「俺はただの道具だ」という区別をつけているため、凪さんとっては人を護って召すのならそれは務めを全うしたに過ぎず、務めを全うできないことの方が苦しいという。主人公が痛みはないのかと聞くが、式神だから問題ないと。
その後、失踪した女子生徒はどうしたのかが気になる主人公は凪さんに質問するわけですが、内容に軽いカニバリズムなお話が混じるので苦手な方はご注意…。
ファッションセンス
休日、主人公は凪さんを誘って出かけるが、集合時間に着いた凪さん、会った早々主人公に「変」と言われる。
「変と言われても普段から着ている」という凪さんだけど、どうやら主人公はもう少しおしゃれして欲しかったようです。
主人公もおしゃれしてきたわけだけど、凪さんに「いつもと少し着ているものが違うが…どこか出かけた帰りか?」言われる始末。ますますふてくされる主人公と天然凪さん。かわいいか。
二人で歩いている途中に何かを感じ取った凪さん、その気配を辿ってたどり着いたはゲームセンターの中のプリクラコーナー。
男だけでは入れないため、店員に止められるが「俺の感じた違和感が怨霊由来のものだったら責任がとれるのか」と言いながら無理やりにでも道を開けてもらうと術を唱え始める。一般的にみたらかなり怪しい。
(なんだかんだで熾月さんはこういう面で一般的な感覚があるなと思う)(脱線)
かなり騒ぎになっているところに主人公が凪さんを連れ出し、どうして男だけではあの場所に入れないのかの説明をする。
その後、カップルがプリクラコーナーにいるのを発見し、男をみて「なぜあの人間は中に入るのを許されているんだ」と聞く。カップルや女性が一緒なら入れると聞くと、凪さんは「なんだ。それなら簡単な話じゃないか」とやけに自信満々な様子。
そしてあの店員のもとに行くと「こいつは俺の恋人だ。二人一緒なら文句はないんだろ?」と主人公とともにプリクラコーナーに入ることに。
プリクラコーナー
そして邪な気が出ているというプリクラの中に入り、コンセントのカバーの中に違和感の正体があるという。
そしてその部分を開けると、カメラが仕掛けてあった。それは盗撮用のカメラだったが、普通のと違うのは陰陽術で使うお札が貼ってあり、普通の人間であればこのコンセントに注意を向けることがなくなるという。
つまり陰陽術を良からぬことに使う人間が少なからずいるそうだ。(このあたりもう少し掘り下げられそうだな~と思いつつ、自分の頭で創作することにしよう)
その後、何もせず帰るわけではなく、一枚も撮らないのは店に悪いからと「少し興味がある」といってプリクラを撮り始める凪さん。
プリクラ初心者凪さん、アナウンスに動揺しながらひたすら撮られる。「笑顔なんて作ったことがない!」と言ってますがキービジュめっちゃ笑顔やん(ツッコミ)
その後、落書きコーナーで愛染明王の真言(オン・マカラギャ~以下略)を書いてるのさすが凪さんすぎて笑ってしまう。
この真言、良縁を結ぶわけだけど、そのうちの一枚を凪さんの持ち物に貼ってる主人公。(ちゃっかりしている)
「今さら俺は愛染明王の加護を得ようとは思わないぞ」とかいいながらほんとこのシーン可愛いです。
終わらない怪異
放課後、主人公とまた作業をしている途中、救急車が学校の校門に止まる。そして重いものが外にいた男子生徒の頭に落ちてきて怪我をしたということを知る。
その落ちてきた場所の上は理科準備室。あの時、教師の怨霊を祓ったことですべて解決したと思っていたが、怪異はまだ終わっていなかったらしい。
果たして結末は―――、ということで、結末はぜひCDをどうぞ!
リベンジ★プリント倶楽部もやります。
スポンサーリンク怨霊退治
なぜ女子生徒が怨霊となってしまったのかは女子生徒と教師にしかわからない問題なので、モヤっとするかもしれない。(というかがでれは基本このスタイル)
怖さ:★★★★★
じわじわと迫ってくる怨霊の描写(あの水風船)が怖い。けどそこを超えたらそこまでないのでそこを超えましょう。(?)
怨霊退治度:★★★★★
どう考えても★5。
他の陰陽師とは違い、結構主人公が体を張るのでかなり上級者向けだと思います。
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“主”
凪さんは主を亡くしているが、それは呼び出されたその時の仕事で、口寄せで霊を制御できず、自らを呼び出した陰陽師を手に掛けてしまった。
本来、式神は主がいなければ役目を終えるが、それでも凪さんはこうして存在している。
“主”を手にかけてしまったことや“人を護る”ということでずっと葛藤している。
“式神”
自分が「式神」であり「道具」であり、それ以上も以下もないといった面があるので少し切なくなるかもしれない。
“人を護る”という強迫的な意識で一般的な感覚がズレてたりするので(というか人間ではないので…)、常識はずれな行動だったり自分を大事にしないという面がある。でも“人を護る”という面ではかなり頼れる部分はある。
主人公に呪を施すシーンでは「嫌がるだろうから…」と言ってたけど、プリクラのシーンでは主人公を恋人だと言って一緒に入ったり(何か問題があるのかという感じ)どっち?!?!となるけど彼は至って純粋です。(?)
しかし主人公の気持ちを知った時、凪さん自身が自分のことしか考えていなかったということに気づいてくれるところがいい。素直!
特典も凪さんが色んな意味で暴走してて(過保護ともいう)凪主かわいいです。なんか一番ほのぼのしているカップルだなと思います。陰陽師カップルマスコット枠です。(?)