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とある夢女の雑記ブログ
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/ 2018/08/23

十狂セメタリー「冴嶋アヲイ」編の感想

十セメ全巻発売おめでとうございますー!

さてさて、全ての謎が解けたのかはこれから書いていくとして…。

ひとまず、中の人目当てでアヲイくんを購入予定の方、グンジさんを聞いておいたほうがいいかなと思います。最後あたりにグンジさんの時に出ていた話をするので。

ベルノくんは全ての始まりの話なのと、タイチさんもクロウ絡みの事件で少し動きがあるので、余裕があれば…と思いますが、やはり十セメは1巻から聞くのが楽しいなと思います。

ベルノ→(ネイム)→タイチ→(サリコ)→グンジ→アヲイ(真相ルート)の順でどうぞ。物語のキーになりそうな部分をピックアップするとこんな感じでしょうか。発売順そのままです。

各巻の事件は繋がっているわけではないですが、すべてを通して聞いた方が「あの事件って本当にそれで解決なのか…?」とか「あの人はいったい…?」みたいな考察を楽しめると思います。

そしてアヲイくん、今までの中じゃ糖度が一番高いです。糖度というか密着度が高い。
また、真相ルートになるのでシリーズ通してのネタバレ不可避です。感想を読む際はご注意ください。

『十狂セメタリー』の記事一覧

今回起きた事件

※今回は過去の事件についてはあまり出てこないので説明は省きます。(気になる方はサリコ編の感想グンジ編の感想に今までの事件のことや犯人についてを記載しているのでどうぞ。)

事件をざっくり書き起こすとこんな感じです。

ブロシェット事件

“プロ”シェットじゃなくて“ブロ”シェット。

プロシェットはハムの薄切りみたいな食べ物ですが、ブロシェットは肉の串焼きみたいなものです。(つまりどんな状態なのかはお察しください)

被害者:木工所の経営者の次男(32歳)
バラバラになった死体が串刺しにされて神社のご神木に立てかけてある。

凶器:チェーンソー

他のメンバーもこの現場にくるとかで、関係性が見えるところがいい。

ローストチキン事件

被害者:木工所の経営者(父親)
腹が切り裂かれて内臓が抜かれ、代わりにかんなくずが詰められている。

凶器:チェーンソー(ブロシェット事件に使ったものと同じ)

この被害者の状況ですが、アヲイくんがやけにリアルに説明するのでグヘェってなります。イヤホンから入る情報ではあるけど、その姿を頭の中で想像してしまう人はちょっと注意したがいいかもしれない。

今回の事件ですが、いつも通り「犯人追い詰めるぜ!」というよりは、そこで発覚するクロウや組織に関する部分が見せ場なのであまり触れません。(すみません)

 

—– 以下、シリーズ全体を含むネタバレ —–

 

 

 

 

 

冴嶋アヲイについて

お調子者というか、いろんな人から愛されるタイプだなと思う。

ベルノくんもそこに近いけど、アヲイくんは特に人を惹きつけるところがあるような。だってあの(?)タイチさんが完全に心を許しているんですよ……

他にも相手のふとした表情の変化や呟いた言葉に対する勘が鋭い。嘘をついたらすぐ見抜かれるのと、結構核心をついてくる。

それでいて結構さっぱりしているというか、達観しているところもあるのでかなり頭もいい。

主人公に対してはかなり面倒見がいいのと、見た目に反してかなり甘やかせタイプだなと思う。

結構まっすぐで嘘はつかないタイプかな、と思う。色んな意味で。という深い話をしていきたいので…

ここからは作品全体のネタバレです!閲覧は気をつけて!

 

………なんて言ってる時点で答えを言っているようなものですが。

はい、全ての黒幕はこの冴嶋アヲイさんです。(※主人公や関係者にはバレてない)

第三の事件が起きる(直前?)の現場に突入して犯人とやりあうわけですが、犯人の染色体Zに対して「イライラしすぎるとストレスで余計凶暴化する」「どんどん人間から掛け離れる」という話をしていて、ほほ~う詳しいな。と思ったが黒幕ですと。なるほどそっちできたか。

でも、この犯人である木工所の経営者の兄は「殺してもいい」という指示をしたクロウがアヲイだということは知らない。

犯人にチェーンソーで切り付けられそうな主人公を庇い、その後相手を返り討ちにするところがあって。

はじめの頃の主人公との会話で、「俺苦手な人とは当たり障りない会話すらできないタイプだもん!」とケラケラ笑いながら話すけど、それがよくわかる犯人との絡みでした。(苦手な人どころじゃないけど)

プロフィールでも「キレたら誰よりも怖い」と書いてあって、ただブチ切れるというよりは二面性を感じるキレ方をしてるので、この二面性が好きな人も多そうだなと思います。オラついてる。

「あの方」について推測で話す風を装ってあれは多分本心なんだろうなと思う。Zの世界を作ってその頂点に立つのが目的らしい。

こういった場面でさりげなく本心を話しているのがやはり恐ろしくも感じる。ボスだ。という意味である意味正直。正体は隠しても、本心を隠す必要はないと思ってるのかもしれない。

それにしても、どうして主人公がやってきてから事件を起こしたのか。特にわかってないけど、やはり主人公が来ることを知った上でやったのだろうか。

推測で話す風の時に、レネイン中毒のZをこの世から消すみたいな話をしてたので、今回の目的はそれだったようだけど、ということはやはりレネイン中毒ではない純粋なZがいるわけですね。

恋愛に関して

バディを組む前から主人公のことは他のメンバーとバディを組んでたりで知ってはいたんだろうけど、それにしては最初から親愛度MAX状態だなと…。

主人公を庇って大けがをして、救急車がきたからそれを呼びに主人公が離れて、残されたアヲイくん(多分Z)が犯人に対してかなり暴力的になるけど、その時に「俺の大事な女」と言ってるの、気持ちは本気…に私は感じた。少なくともタイチさんより愛情は感じるぞ。(タイチさんより)

本気とは違うとしても、何かしらの執着心があるような気がする。

取り調べファイルで警視総監を「人の上に立つボスとして尊敬している」的なことをいうけど、警視総監の娘だから執着してるのだろうか。ベルノくんの時も警視総監の娘ってだけでめちゃくちゃ信用していたりするし。もうなんかよくわからん。

その他

ベルノ編の事件

ベルノ編の時に被害者のスマホにクロウのアドレスが登録されていたけど、今回も同じようにメールで送ったりしたという感じだろうか。登録されていたクロウのアドレスはその後解約されてしまったけど、アヲイくんがクロウならそういう情報も把握してるだろうから、解約はできるだろうな。

ベルノ編の犯人に関しては、ベルノくんがまくしたてる感じで追い詰めてたんですが、シチュCDの性質上相手の表情がSE越しでしか伝わらないわけで。

なのでどこまでベルノくんが言った言葉を犯人の言葉として信用していいのかがわからないんだよなぁ…。とふと思った。

「この期に及んでしらをきるつもり?」という言葉、犯人がどういう表情をして「知らない」と言ったのかにもよる……。

つまり、もしかしたらこの犯行を行なったのが他の人というのもあるのかな…とも。

ブックレット

アヲイくんのブックレット、質問の項目で「グンジさんの秘密教えて欲しいな」発言があるわけですが、最初はグンジさんと同じようにZに興味ある感じなのかな~と思ったけど、全て聞いたあとは“何も知らない風を装って情報を全部握る”っていうギャアアこの方本物だヒェェェ

結局は最後にセルクイユ送りになったZが処分されずに生命維持装置に繋がれていることを主人公から聞き出すわけだが。

っょぃ………なるほど大ボスか………スパイとはこういう感じなのだな…

瑞原タイチはクロかシロか

最初の事件のとき、グンジさんやタイチさんが現場にくるそうで、「グンジ先輩だけ来ればいいのに」とボヤくアヲイくん。

タイチさんがアヲイくんに心を許しまくってるのは、タイチ編のアヲイくんからの電話でよくわかるんですが(声色が優しすぎる)、アヲイくんはそうでもないというか。といっても本気で嫌というわけではなく、悪友みたいな感じだろうけど。

タイチさん、弟の話をしてる時も淡々としていて、あまり人とかに執着しないんだろうかと思ってたけど、アヲイくんを第七にしつこいくらいに誘ってたらしいので結構気にかけている?ようだ。

タイチ本編を聞くと、録画データを触ってるときにクロウの組織について独り言を呟いてたけど、組織については特に何かを知っている感じではなかったのでタイチさんは仲間ではないのかなと思ったんだけど、まあはっきりとはわかりません。

というのも、タイチ本編最後の「見つかるなよ」って言葉がどっちに対してでもいけるので…。

この言葉もそうだし、プロフィールの“今回の連続猟奇殺人事件の黒幕に関して、何かしら確信をもっているようだが……。”という部分、最初は主人公を疑っていたので主人公のことかな?と思ってたけど、実はアヲイくんなのか?とか色々考えてしまう。もしくは黒幕はわかってる上での共犯者の線。クロかシロかどっちやねん。

そしてアヲイくんは他のメンバーのスケジュールを把握してるっぽいけど、タイチさんのだけ「わかんないけど、まあいいでしょ」と言ってるのはタイチさんが裏で動いてる(=アヲイ側)というのを把握した上での言葉なのか、それとも本当に知らないのか。

結果、全巻聞いたのに謎が深まってるんですよね!といっても、クロウが誰かなのはこの巻ではっきりしてるので、それをもとに我々オタクは想像力を働かせて楽しんでくれという感じなのかもしれないが。

もしタイチさんがシロで、あれだけ信用していたアヲイくんが黒幕かもしれないということに気づき、それでも犯人じゃないという確証を得るために動いて、それが逆に犯人だと突きつけられるというウアアアァァァァな展開もあるのかな。

この二人どうなるんだ。めっちゃ気になります。

やはりアヲイくんの怖いところは、さりげなく本心を混ぜて「あの方」の話をしてくるところだなぁ…。それでいて「自分は警察側の人間ですよ」という表のスタイルは崩さないという。とんでもない人だな…と思いました。ええ、褒めてます。

ということで十セメおかわりお願いします。(続編くれ)(ていうかこの感じあるでしょ)(ねえ)

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